PINK*KISS
「遅いな…昨日ちゃんと言ったのに」
「どうしたの、悠久?」
「来ないんだ、アイツが」
ん?アイツって誰?
「すいません、アイツって?」
すると悠久さんが
頭をかきながら
「俺の息子なんだ、」
「え!む、息子いたんですか?」
ガターンっとイスを
倒してしまった。
「あはは、美麗に聞いてなかった?」
「はい!」
わたしはイスを直して
座り直した。
「ごめんなさいね、また言ってなくて」
と話していると
靴の音が近づいてきた。