眠り姫は・・・男の子!?


「……ん。……ちゃん」

『ん~…』

「…莉愛ちゃんっ」

『………っは!!』


名前を呼ばれバチッと目を覚ましたあたしは目だけを動かして周りを見渡す。


『……ち、ちちち千秋くんっ!!』





あぁ…神様。


最悪です。


王子様に寝顔を見られました。


死にたい…。







……なんて、ね


どんな顔も可愛いあたしだもーーんっ、


寝顔だってスペシャルウルトラ極上級なんだからっ♪


それに千秋君に起こしてもらえるなんて超幸せぇ…。


嬉しくてついつい口がニンマリと緩む。



「おはよう」

『あ、うん。おはよっ』


王子様、近距離の笑顔は反則ですっ…!!


「起こして大丈夫だった?」

『うんっ、助かった。ありがと!!』

「どういたしまして」


にこっと笑顔を向ければ、ふにゃっと顔を崩して笑った千秋君。


惚れる…。


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