眠り姫は・・・男の子!?


バッと急いで制服のポケットから携帯を取り出したあたし。


『わぁお…』


恐ろしいことに着信履歴が17件。


そしてすべてが希美ときた。


『っ!!おっとっと…』


ちょうどその時。


電話が来てあたしのバイブ設定にしていたピンクの携帯が手の中で振動した。


『もっしも《やっと出た!!もうお昼だよ、いつまでサボってんのあんたは》

『えへへ、寝てた♪』

《ったくー…。今食堂に莉愛の鞄持っているから真っ直ぐ来なよ》

『ありがと、すぐ行くね!!』


パチンと携帯を閉めたあたしは立ち上がりながら、まだ起きてない叶と、叶を一生懸命起こしてる千秋君に視線を向ける。


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