眠り姫は・・・男の子!?
◆:)眠り姫は猫被り


「ちっあきぃー、お腹すいたぁ…」

「あぁ、じゃあ行こっか食堂」

「おうっ」


すっと立ち上がった叶は、大きく伸びをしながら屋上の扉に歩いていく。


「莉愛ちゃんは?」

『…へっ?』


叶のあとに付いて行っていた千秋君は、くるっとあたしの方に振り返って首を傾げた。


「俺達食堂行くんだけど、莉愛ちゃんはどうする?」

『行く!!希美も食堂いるしちょうどいい♪』


そう言いながら千秋君に駆け寄ると、ふわりと微笑まれた。


「…なにニヤニヤしてんだし。……きめぇ」


そんな言葉にバッと扉の方を見れば、ドアから少し顔を出している叶がいた。


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