紅芳記
どれくらい眠っていたのでしょう。
姫が産まれたのは、昼ごろだったはずなのに、外の様子を見ると空は白み、日は東に出たばかりでした。
「姫は…」
当然、姫も、侍女たちも皆眠っているはずなのですが、今の私は頭が上手く働いてくれません。
ああ、早く姫に会いたい。
私の子…。
でも、なんて体がだるいのかしら。
これでは姫に会いに行くことが出来ないじゃないの。
仕方なく、私は皆が起きて来るまで再び寝ることに決めました。