紅芳記

「はい。
姫さまも、お幸せになってくださいませ。」

「え?」

「真田さまに、嫁がれるのでございましょう?」

そうでした…。

それで先程まで妙にあれこれと考えて…。

「おなみの幸せそうな顔をみたら、結婚も悪くないわ。」

「まぁ。
姫さまったら…。」

二人で顔を見合わせて笑ってしまいました。


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