紅芳記

気がつけば、城でした。

一体どうやって帰ってきたのか、全く覚えていません。

ただ、心にすっぽりと穴が空いたような気が致しました。

「姫さま…。」

私を安じてか、ふじは何もしゃべろうとせず、ただずっとそばにいてくれました。


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