キミがいるから出来るコト
遼とあたしは、
たまに喋る程度の関係。


それも、
この前の席替えで
同じ班になってから…だけどね。



あの時、あの瞬間までは

ほんとうに、ただの友達だった。


クラスメートだった。


「ねぇ、沙紀。
 どうしよう、緊張してきた」

前の席の舞が、
顔を真っ青にして話しかけてきた。


「大丈夫、あんなに練習したじゃん」

「そっか、そうだよねッ!!!
 頑張ってくる(^O^)/」

「うん。いってらっしゃいッ♪」

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