アオイソラ ~2人の行方~
「ん…。」


にこっと笑った。

いつも見せてくれる笑顔なのに
切なさと愛しさが混ざり合ったキモチ
になった。


ブーーーーー。ブーーーーー。

蒼のお母さんのケータイが
鳴った。

「あっ。ちょっとごめんね…。」

そして「お父さん」の表示に病室を
出て行った。


「空。。。」


酸素マスクを外して何か言ったから
聞き取ろうと思って近づいた時
蒼が少し起き上がった。
その瞬間、2人の唇が触れ合った。

あたしはあまりの不意打ちに驚いた
けど、唇を離したくなかった。



< 100 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop