さくらさくら
私は廊下を歩いていると前を水泉様が歩いてきた。

目があってしまった。

私は身を翻して逃げたが追いかけてきた水泉様に腕をひっぱられ私は逃げようとしたが水泉様は離さなかった。

「水蓮、あのことを根にもっているのか?」

「だ…だってあんなこと…」

「それは…お前の事が好きだからだ…」

えっ…!?水泉様が私の事好き!?

「水蓮は俺のこと嫌いか?」

私はフルフルと首を振った。

「じゃ…何故逃げる」

「私は使用人、水泉様は旦那様の御子息。つりあいません…。もっと他のお人を好きになってください」

水泉様は私を抱きしめた。

「お前しか好きじゃないんだ!!」

私は力強く体を離すと逃げた。

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