さくらさくら
少し歩くと人はいないがきれいな桜の木が立つ所に来た。

水泉様は桜の木を見上げ

「俺の秘密の場所。ずっと連れて来たいって思ってたんだ」

私も桜の木をみて

「本当に綺麗」

水泉様はフワリと落ちてきた一輪の桜を空中でとると私の髪にさしてくれた。

「きれいだぞ」

「ありがとうございます」

水泉様は私の頬に手を優しくあてると唇を重ねた。

あの時と違って優しいけれど熱いキス。

水泉様は何度も唇を重ね私を抱きしめた。
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