選択の代償

始まりは何故かもの静かにそして突然訪れる

今日、僕は一日中ぼ~っとしていた。学校の行き帰りには電柱に十回もぶつかるし、学校では階段から二十回も転げ落ちるし、ついてない… そしてやっと家に着いた。しかし家の鍵を忘れてしまったようだ。僕は思い出し、家のポストの中の二重底を開けて鍵を取り出し、鍵を開けて家に入った。そして自分の部屋に入りベットに横になった。体中が痛い。なので一回寝ることにした。そして眠りについた。
ここは何処だろう。辺りはどこか館のような場所だった。しかし急に辺りが暗くなったかと思うと目の前に悪魔とも神とも取れぬ『何か』がいた。そしてその『何か』が口を開いた。
『やぁ、君は高校生の佐伯麟君だね?』その『何か』は僕の名前を知っているようだ。なので僕は『そうですけど何か用ですか?』と答えた。すると『君今私のこと悪魔か神か迷ってるでしょ。』その『何か』は僕のまるで僕の心を読んでいるようだった。すると『いやいや、まるでじゃなくて読んでるし、後私は悪魔でも神でもなくてただの商人だよ。』と言い自分の荷物の方へと行った。不意に僕は何を売っているのか気になった。するとその商人はこっちに戻ってきて『私が売ってる物が気になるようだね。じゃあ教えてあげるよ。ズバリ私が売ってるのは俗に言う超能力だ。たぶんこれを聞いて君も欲しくなっただろうから取引の説明をしておくよ。まず、第一に夢の中で私に会わなければならない。しかしそれができるのはほんの一握りの人だけだ。つまり君は第一の条件をクリアしていると言うことさ。次に君の欲しい能力を何個でもいいから言う。そして私が気まぐれで言うお代を頂いたら取引成立で、君は能力を手に入れられる。』と言って、君はどうするっと言うような顔をした。僕はしばらく考えて『どうせそれは夢の中でだけなんでしょ?』と心中で強く思った。すると商人は『いや、現実でも有効だよ。後、できれば口で言ってよ。以外と心読むのって体力使うんだから。』と言ってきた。正直僕は困り果てた。なぜなら急に欲しい能力なんて言われても何も思いつかないからだ。しかし僕は結論を出した。そして今度は口でちゃんと言った『僕は自分の体を色んな物質に変化させたい。んでこれに関するお代は?』すると商人は『結構大変な能力だね。ん~じゃあまぁ感情を一つ頂くことにするよ。じゃあこのルーレットを回して。』と言っておもむろにポケットから
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