【短編】キミと、あたし。






何故彼が今にも泣きだしそうだったのか



自分のことで精いっぱいだったあたしには分かるはずもなかった。












一本だった糸が、やがて交差し、また一本 また一本と増え


そして



絡まりあって、ぐちゃぐちゃになって



簡単にはほどけない所まで来てしまった。





それぞれの想い。



互いに譲れない想い。




抜け出す方法はたった一つだけだってこと、この時はまだ気付かなかったんだよね。








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