甘いクスリ
「七海ちゃん、ありがとう
ホントごめんね。今から
学校なんだよね」

始業まもなくで
七海ちゃんが、着替えと
湿布をもってきてくれた。

ホントに気が利く子なの。
七海ちゃんは。


「もぉ。琴子さん!?あんまり
七海を驚かせないでよね
ほら、また、たいした
怪我じゃないとか言って、
結構酷いじゃないかっ!」

プリプリ怒りながら、
更衣室で足首に湿布を
貼ってくれる。


「ああ、そうだ。堂野先生、
起こしておいたよ。」

「よかった。ありがとうね。」


やっぱり、そのまま
寝てたのね(T_T)

「んぢゃ、七海行くからね。
これ、堂野ちんに渡しといてっ!
じゃーねっ。」

ドラッグストアの掌サイズの
紙袋を押し付ける様に預けて、
七海ちゃんは走っていった。

小銭がチャリチャリいってるし
買い物とお釣りなんだろう。


忘れないように、
かばんに、しまっておいた。


 
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