甘いクスリ

主演男優賞?

 

真月は、感受性が鋭い。

直感が冴えてると
いうのだろうか。

都筑は、おそらく初対面で、
超先制攻撃を喰らってしまって
さっきから、俺の隣で
放心状態となっている。


しかし、嫌いにならないとは、
見上げたモンだ。

ちょっと、新たな試みも
思い付いたりしちゃったし
中々、いいタイミングで
出くわしてくれた。


いずれ、引き合わせるつもりで
いたから。


今年は、恒例であるイベントも
対バンド形式かつ、
数も絞ってやるらしい。


すなわち、本当に上手い
生徒しか出られない結果となり
毎年、忙殺で終わる俺達も、
少しは自分達の見せ場に
時間を取れそうだった。


頭は、既に好きな事に向かって
動き出してるが、その前に、
超重要課題のクリアーが必然だ。


彼女を、あまり
拘束はできないので、
手早く、当初の目的を、
果たさねばならない。


「で?」

都筑が言葉少なに、
議題進行を促した。

 







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