永遠の彼方に 《神に愛された少女》


『美琴昨日…金色の光に包まれてから、何処か躰に異常はないのか?何か変わった事とか、気づいた事とかあるか?』


隣に座っているカイルが心配顔で覗き込んできた。



『異常はないよ!?
て言うか快調?』



そう昨日まで美琴の躰は傷だらけでボロボロだった。

光に包まれてから痣も傷も痛みまで消えていた。


『でも光に包まれている時に、夢と同じ声がしたの

【封印されし力、歌と共に解放する】

そう言ってました!!』


『恐らくソドム様の声だと想うが!?……

そういえばその後、美琴は歌を歌ってたがあれはどうしてだ!?』


美琴は何のことか分からず小首を傾げた。


「覚えてないのか?急に歌い出すから俺はてっきり、美琴が頭可笑しくなったかと想ったぞ!!!」



アランの毒舌にカイルと美琴は苦笑する。




『歌を歌ったのは覚えてないけど、躰中の血が脈打った感じで
物凄く躰が熱くなったのは覚えてる』







カイルの手は顎を掴み、考えていた






『美琴の話しを纏めると、発動条件が歌うこと…だが美琴が覚えてないとなると、無意識に力を発動させたということになる。』




『私の力ってなに?良く分からないよ!?』


頭を抱えて悩みだす。




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