『聞く?』

そう聞かれた夏は小さくうなずいた。

『あのね、私たち、幼なじみだったの。
 小さい頃からずっと一緒で…。小6のときに…徳(のぼる)に告白されて…。
 ずっと好きだったから。私もだよ。って言った。それから付き合って、キスとかして
 …。すっごい幸せだったんだぁ。でもそんな幸せは長くは続かなかったんだぁ。』

泣き出しながら、鼻水をすすって続けた。

『なんか、小説みたい。。。
 それから、徳が、“将来俺たち絶対結婚しような”そうやって約束したの。
 そのときすっごく嬉しかった。
 でもその後、交通事故にあって…。それに、ひき逃げ…。
 まだ犯人が見つかってないの。絶対許せない。。。暗くて人が通らない場所だったか から…。近くの人が通りかかって通報してくれたの。』


歩の目は、強かった。

でも寂しそうだった。

辛そうだった。

でも、すべてを受け入れていた。

そんな歩を見習おうと思った。
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