†神様の恋人†
声のした方を振り向くと、修道院の角からカミーユが壁に寄りかかりながらこちらを見ていた。
「…カミーユ!?」
走り寄るわたしをカミーユが勝ち誇ったような笑顔で見つめる。
彼に近寄った瞬間、わたしは腕を取られ、背中から彼の腕の中に抱きしめられた。
「…カミーユ、だっだめだよ!誰かに見られちゃう!」
カミーユの腕を振りほどこうとするけど、強い力で抑えられる。
「…知ってた?ファビオが君を見てたこと」
……ファビオが……?
ジャンヌの話に夢中になってて全然知らなかった。
「…心配、してくれてるの?」
「まぁ、君の警護だからね…」
……警護……。
その言葉に少し寂しさが胸を突き抜けた気がした。
「そうだよね。カミーユはエリザさんをまだ愛しているもの」
……そのセリフを言った瞬間、涙が出てきて、自分でも驚いた。
カミーユにとっては、わたしはまだまだ子供。
こんな男装をして、戦場に行こうとしている女なんて、相手にするわけがない。
「オレはね、娼館の一件のあと、エリザにさよならをしに行ったんだ」
………え………?
そっと腕を離したカミーユの胸の中から抜け出て、彼を振り向いた。
「…カミーユ!?」
走り寄るわたしをカミーユが勝ち誇ったような笑顔で見つめる。
彼に近寄った瞬間、わたしは腕を取られ、背中から彼の腕の中に抱きしめられた。
「…カミーユ、だっだめだよ!誰かに見られちゃう!」
カミーユの腕を振りほどこうとするけど、強い力で抑えられる。
「…知ってた?ファビオが君を見てたこと」
……ファビオが……?
ジャンヌの話に夢中になってて全然知らなかった。
「…心配、してくれてるの?」
「まぁ、君の警護だからね…」
……警護……。
その言葉に少し寂しさが胸を突き抜けた気がした。
「そうだよね。カミーユはエリザさんをまだ愛しているもの」
……そのセリフを言った瞬間、涙が出てきて、自分でも驚いた。
カミーユにとっては、わたしはまだまだ子供。
こんな男装をして、戦場に行こうとしている女なんて、相手にするわけがない。
「オレはね、娼館の一件のあと、エリザにさよならをしに行ったんだ」
………え………?
そっと腕を離したカミーユの胸の中から抜け出て、彼を振り向いた。