Secret Heart




「今日も暑いなぁ。」



『もう6月ですもんね。』




先輩のワイシャツからのぞく逞しい腕や、うっすらと汗が滲んだ額にまた胸がキュンとなる。



もはやここまでくるとあたし、変態だよね…





「早く部活行きたいなぁ。」



『…そうですね。』




なかなか先輩は、話を切り出さない。


あたしに話すことがあったんじゃないんですか?






「勉強だるいな…『先輩!』



痺れを切らしたあたしは、声を荒げた。




『あたしに用事があったんじゃないんですか?』



その言葉に、先輩がピクリと反応したのに気付いた。




「…なんでもないよ。」




核心を突かれてなお、先輩はあたしに話すのを躊躇している。




嘘つき。



先輩が嘘をつくときに襟足をさわる癖を


あたしは知ってます。





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