約束
「夢を見る切欠を与えてくれたのは君なんだよ」

「私、覚えていないよ」

 彼の夢はエンジンの設計とか、動力とかそんなところだった。私達が再会したときには既に彼はその夢を持っていた。

 だからきっかけがあるとしたら昔の話ことのはず。だけど、あのときの私にそんな知識があるわけもなかった。

「知っている。だから言わなかった」

 何の話か分からない。でも、彼も私と同じかもしれないと思ったのだ。

 だから私も今まで隠していたことを彼に伝えようと思った。
< 488 / 546 >

この作品をシェア

pagetop