約束
「少しだけお邪魔していいですか?」

 少し遅れてきた姉にそう聞いていた。彼女はもちろんいいよと言う。

 晴実は笑顔を浮かべ、私の腕をつかむ。

「話があるんだけど、いい?」

 私は晴実と部屋に行くことになった。

 晴実は私の部屋の扉を閉めると、こちらを見て、肩をすくめる。彼女は今日、白いシャツと体にフィットするタイプのジーンズをはいていた。彼女のスタイルのよさが際立っていた。

「今まで言ったことなかったんだけど、私、木原君と同じ小学校だったんだ。だから話くらいは普通にするよ」

「そうなの?」

 今まで晴実からそんな話を聞いたことがなかったことから、思わず聞き返していた。
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