約束
 サッカーやバレーが上手なことも知っている。だから、謙遜だと思うけど、彼が頬を赤く染めていたこともあり、追求しないことにした。

「もし俺で良かったらいつでも教えるから。遠慮なく聞いて」
「ありがとう」

 勉強はそこまで好きじゃない。成績もそんなによくはない。いつも親に成績表を見せるのが嫌になってしまうレベルだった。

でも、木原君と一緒ならそんな時間も過ごしていいかもしれない。この高鳴る鼓動が少しでもマシになればという話だけど。

今のままじゃ一緒に過ごすことも息苦しくてたまらないから。
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