エンターテイナーズ
―――時は流れて、3月。
無事に高校を卒業した私は、
デビュー曲のレコーディングにやって来た。
そして、今日はHANDS.のメンバーとの初対面の日でもある。
結局、馨と伶緒と会ったのはあの見学の日のみ。
他のメンバーにはまだ会えていなかった。
「じゃぁ、レコーディング室、先に行っててくれる?」
「分かりました」
この度めでたく私のマネージャーになってくれた江上さんから荷物を受け取って、
スタジオに向かった。
ちなみに、今日は事務所じゃなくてちゃんとしたレコーディングスタジオでの仕事だ。
「おはようございます!」
江上さんに教わった業界挨拶と一緒にレコーディング室の扉を開けた。
「おはようございます!
あ、汐さんですか?
今日はよろしくお願いします〜!」
中にはちらほらとスタッフさん達がいて、
次々と私の挨拶に返事をしてくれた。
HANDS.は…
まだ来ていないみたいだ。
「はじめまして!
汐珠季です!
色々ご迷惑おかけすると思いますが、よろしくお願いします!」