エンターテイナーズ



深く反省。
私も、これからはメディアに出ていく人間なんだもんね。


ちゃんと最近のことを知っていかなきゃ!





「じゃぁ、始めていいかな?」


「はい!お願いしますっ」


スタッフさん達がいる部屋とガラス越しになっている部屋に移された。


真ん中に、ポツリと佇む丸くて平べったいマイク。


横にたてかけられた歌詞付きの楽譜とヘッドホン。


隅に追いやられた楽器達。


ここには、私しかいない。


「じゃぁ、音流すよ?」


ヘッドホンを付けて1つ、深呼吸をすれば、
マイクで拡大されて聞こえてくるプロデューサーさんの声。


こくん、と頷くとイントロがヘッドホンから流れ出した。







お父さんが作ったメロディー。


切ない恋の詞が付けられている。


大好きな人と、離ればなれになってしまう。


そんな恋の歌だ。


切ないのに、甘く響く歌だ。




私はこの曲を彼らと作り上げる。


そしてこの曲で、
私は芸能人になるんだ―…



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