カニバリズム
なんて醜いと思わないかい。結局人は自分さえよければそれでいいのさ、自分が一番大事なのさ。
笑っちゃうよね、きっとその女性は募金とかして自分は恵まれない人に良いことをした善人だとか思っちゃうんだろうさ。
そういう時だけ善人ぶるんだ偽善者のくせに、顔は綺麗でも心は醜い。
今この世の中に本当に心の綺麗な人など居はしない。
必ず一度は誰かを殺してやりたいと思ったことがあるはずだ。
それは、人は生まれながら心の奥底に殺人欲を持っているからだ。それと同時に理性と言うものも持っている。
普段、人は何を行なうにも理性が働き自分の行動を抑制している。
だから、殺人欲やその他の過激的欲望は心の奥底に沈められる。
そう、人は理性という仮面を被っているがその下の素顔はとても醜く恐ろしい。それなのに自分達は善人だと言わんばかりにボランティアに募金など色々と偽善の限りを尽す。
そんな醜い人間達に比べ私達は全てを受け入れ、全てをさらけだす。だから偽善など行なうことないのだ。
しかし、そんな醜い人間でも内蔵はとても美しい。鮮度の良い腸なんかは淡いピンク色でこのうえなく美しい。汚い皮を剥げばどんな物でも中は美しい。
だから私は人をバラすのさ。
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