カニバリズム
当たり前の事だ。特別な人間でも無い人がそんな単独行動をしても誰もついていかない。
それに比べて、私は選ばれた特別な人間なんだと思う。だから横を一緒に歩いているクラスメートの2人とは住むべき世界が違う。
私は2人の名前を覚えていない。覚えてたって仕方がない、覚えてる必要性が無い。
これから社会の無数の凡人の中に埋もれて行くだけの存在なのだから覚えておく意味が無い。

私がクラスメートで名前を覚えているのは皇 命(すめらぎ みこと)ただ一人。
少なからずも彼は常人じゃないと私は思っている。
いや、感じている。
普段は目だたづ凡人ぶってはいるものの、時折彼から不思議な感覚を受ける事がある。
覇気とかプレッシャーとかアニメなどで使われているあの感覚がそうじゃ無いかと私は思う。
昔はそんなこと無かったのに。私が何かを感じる事も、彼が特別な人間である事も、私と彼がこんなに離れる事も………。
小学校もずっと同じクラスで、だから必然と仲が良くなりいつも一緒にいた。彼の妹とも仲良くなり、いつも私にベッタリくっついて来て、可愛くて、毎日が楽しかったのに。
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あなたはオタクについてどう思う? キモイ?変態?社会のクズ? 僕はそう思わない。 僕には彼等が羨ましく思えてしょうがない。 彼等には熱くなって打ち込める物がある。 それが美少女アニメであれ、フィギュアであれ、猫耳メイドであれ。笑顔にあふれ常に楽しそうだ。 周りの目も気にせず熱くなれる。活力を感じる。 それにくらべて僕には何が有るのだろうか? 熱くなれる物など何も無い。僕は一体何なのだろう?僕は何で生きているんだろう? ただむやみに生きる意味も無く熱くなれる物も無く、ただただ生きているからしょうがなく生きているのなら死んでいるのと同じなんじゃないのか? もう生きている事に何も見い出せない。 空がとてもキレイだ‥‥‥‥絶好の自殺日和だ。

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