悲恋~歌姫HARUHI~
待ってましたと
ヒロを潤んだ目で見つめて


ポロポロと涙をこぼした。



そして愛しい人の手をそっと握った。


ヒロは少し驚いていたが
その手を涙が流れる頬に持って
頬ずりした。



感動でまた涙が流れる
演技ではない・・・・
ヒロに触れられた感動が私を
熱くする・・・・・



「いい歌歌えるの・・・・
聞いてもらいたい人のために
歌いたい・・・・
その人の心に響いてほしい・・・」



あなたの心にだけ
響いてくれればいいの・・・・



このまま胸に飛び込みたい衝動を
必死でおさえた。
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