悲恋~歌姫HARUHI~
打ち合わせで久々に
ヒロに会った。



少し戸惑っているヒロ・・・・

ごめんなさい、無理を言って


「今日はお仕事だから
私のことは、おじさまがいつも仕事前にやるように
春妃じゃなくて……
女としてみてください。
私もおじさまじゃなくて……
一人の男として見ますから
切り替えてくださいね。」


女として見てください


卑怯な手で私を女と見ろって
ココロが笑っている・・・
哀れな春妃を・・・・・



彼の役者のプライドを刺激して
私はヒロとPVを演じる・・・・・


PVで自分の想いの全てを
吐き出したい
そんな手をつかわなければ
私はココロのコントロールができなくなっている。



悲しいね・・・・・
寸止めのキスが私のココロを
物語る・・・・・・・



ヒロを感じて
唇に触れたいと葛藤する


抱いてほしいとリアルに叫んでる・・・・・


悲しい涙があふれ出す・・・・・・・


これじゃ・・・・ダメ・・・・・


意気地なし
卑怯者・・・・・


「好きです・・・」
この一言が言えない・・・・
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