彩葉唄

「霧夜先輩!」

呆然と立ち尽くしていた霧夜は、英総に呼ばれたことで我にかえった。

「そいつは‥そいつは盗賊団の副首領ですよ!」

そんなわけがない、嘘だ。
誰か嘘だといってくれ。
だって今目の前にいるのは

コイツは俺の‥‥‥

「霧‥?」

ただ一人の幼なじみだから。
 
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