ひなたぼっこ~先生の、隣~



「あー!やっと、帰れる」


「お疲れ」


「ファミレスで飯食ってこうぜ」


6時を廻ったところで、実行委員会は終わった。
今日が最終打ち合わせということで、実行委員会は修学旅行までない。




泰葉は静かに立ち上がり、自分の鞄を取りに行く。




「はい」


泰葉が鞄に手をかける前に、立川が泰葉の鞄を持ち手渡した。


「…ありがとう」


「どういたしまして。それより、体調は大丈夫?」



「あ…うん。大丈夫…」



「本当?…大丈夫そうには見えないけど」



ドキン




立川が泰葉の目線まで、屈む。



「送ってくよ。心配だしね」


微笑みながら言うと、泰葉の手から鞄を奪い歩き出す。




「え…立川くん!」



その後ろ姿を、泰葉が小走りで追い掛ける。







< 233 / 421 >

この作品をシェア

pagetop