ひなたぼっこ~先生の、隣~
「荷物重い..」
行きよりも、はるかに重くなったキャリーバック。
と、入りきらなかったお土産の数々。
「あ、そうだ」
香奈がニヤリと笑った。
「高橋に送ってもらお」
「え?」
そう言うと、キャリーバックをその場に置き、走って先生の元に向かっていった。
泰葉は、香奈の荷物があるため動けない。
しばらくすると香奈に引っ張られた先生が、泰葉の方に向かって歩いてきた。
「なんだよ…」
「いいじゃん。ちょっとぐらい」
二泊三日ー…
たったそれだけだったのに、先生が遠く感じた。
…それは、多分ー…
「妹尾、どうした?疲れたか?」
ドキ
「あ…大丈夫です」
つい、顔を逸らしてしまった。
…多分、立川くんに言われたことを気にしてるからだ。