ひなたぼっこ~先生の、隣~







ゆっくりと振り返ると、眉間にシワを寄せ視線を落とした先生の姿があった。




「…先生」




泰葉が声を掛けると、視線を上げ驚いた表情をした。




「どうした?」



今度は、複雑そうな顔をした先生の表情。


見られたくないものを、見られてしまった…という感じ。



「…なんでも…ないです。さようなら」



「気をつけてな」





泰葉は、先に行ってしまった香奈を追いかけるように歩き出す。







先生…やっぱり






修学旅行に行く前より、先生が遠く感じるよー…








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