ひなたぼっこ~先生の、隣~





数学準備室に着くと、やっぱり先生はいなかった。





母親にソファーに座って待っているように伝えると、泰葉は準備室から出た。






「…」





制服のポケットから携帯を取り出す。







メール画面を開き、ゆっくりと文字を打つ。








"麻生さんのお母さんが、数学準備室で先生を待っています"







送信されたのを確認すると、ポケットに携帯をしまい歩き出す。







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