ひなたぼっこ~先生の、隣~
「あたしどうしても、この間の保健室で聞いたのが納得いかなかったんだよ」
この間の保健室ー…?
あ、体育祭のとき…
前を向いたまま、香奈は喋る。
「"無難"だって言葉を、高橋が言うはずない。って思って、告白した後にしつこく聞いたの。"何て書いてあったの?"、"どうして泰葉だったの?"って…」
ドキン
香奈はふっと笑って、隣にいる泰葉を見た。
「"特別に想う生徒は?って書いてあったから、妹尾を連れてっただけだ"って赤くなって言ったんだよ」
先生…
「高橋の赤くなった顔なんてレアじゃん?だから、からかって抱きついてたんだよ。多分、そこを見られたんだと思う」
笑いながら言う香奈。
「で、今まで泰葉から高橋のことなんか聞いたことがなかったから、あっちの片想いかと思ったけど…真っ赤になるってことは違うね」
あ…私…
「ゴメン…香奈、黙ってて…」
「ううん…泰葉のことだから、高橋の迷惑になるからって、言わずにいようとしてたんでしょ?」
ドキ
黙って、泰葉は頷く。
「でも、その高橋がなぁー…泰葉に惚れちゃってるからな」
ニヤニヤ笑いながら、香奈が言う。
「惚れ…?」
泰葉は、また真っ赤になる。
「大丈夫!」
ぽんっと泰葉の肩を叩く。
「高橋が全部悪いことにすれば!」
「…」
その冗談笑えない…
「でも、私と高橋の噂は全くの勘違いだから…そのせいで、高橋が処分とか受けるのは嫌だしなぁ…」
腕を組んで悩み始めた。
「時が解決してくれるのを待つしかないのかなぁ」
「私もそう思うけど…」
とりあえず、明日香奈が学校に登校したら否定してみると言った。