私と彼の関係
第七章 言葉の意味
 毎日のように宮野君に勉強を教えられ、テストの日を迎えた。これが終われば夏休みに入るのも時間の問題。


 テストを終え、その場で伏せる。今までよりはできた気がするけど、宮野君の言っていた点数には程遠いような気がした。


「何か間違っても点数が取れていればいいけど」


「大丈夫?」


 私の顔をあいが覗き込む。


「なんとかね」


「宮野君とのデートできればいいね」


「うん」


 彼女には彼の無謀な提案を話していた。少し意外そうな顔をしていたが、応援をしてくれているのか、学校でも勉強を教えてくれた。


 とりあえずテストが帰ってきてから気にしようと思った。



 高校二年の夏休み。宮野君との思い出を残せる夏休みであればいいなと思っていた。
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