私と彼の関係
第十四章 ただ伝えたくて
 翌日になっても気持ちの整理はつかないままだった。


 だらだらとした一日を半分ほど過ごしていたとき、私の携帯がなった。かけてきたのはののかちゃんだった。


 彼女と番号とアドレスを交換したけど、こうしてかけてくるのは初めてだったのだ。


「久しぶりですね」


 彼女はそう明るい声を出していた。


 あのとき泣いていた彼女のことを思い出し、胸がドキッとした。


 あれから一週間、泣いていた彼女は元気になったんだろうか。


「今日、花火大会ありますよね。一緒に行きませんか?」


 少し迷ったけど、行くことにした。


 泣いていた彼女が元気に笑っているところを確認したかったのかもしれない。


 電車で少しいったところで花火大会がある。


 私は夕方、彼女と待ち合わせをすることにした。
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