私と彼の関係
第十五章 これからの関係
 暑い夏はいつもよりはやく過ぎ去っていく。


 私はいつもの場所に立つ人を確認し、思わず笑みを漏らす。


「おはよう」


 今日から新学期だった。


 一学期と変わらず、宮野君と待ち合わせをしていた。


 彼は相変わらず涼しい顔で私を出迎える。


 でも、私を出迎えたのは宮野君だけではなかった。


 ののかちゃんはカバンを手前に持ち、肩を寄せ目を細める。


「おはようございます」


 私は彼女の言葉に笑顔でこたえる。



 彼女とはあれから何度も会うことがあり、久々という気はしないけど、制服姿で会うのは久しぶりだった。


「ののかがついてくるってしつこくてさ。朝、家にまでやってくるし」



「いいじゃない。最初だから。明日からは邪魔しませんから」


 彼女は大げさに肩をすくめると、唇を尖らせ、そう口にする。
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