私と彼の関係
第四章 デート
 彼とのデートの日。いつもは直毛の髪の毛が円を描いていた。


 鏡に映った私の背後にはあいの姿があった。


 顔を写す鏡台は母親の部屋のものを拝借しているのだ。


「うん。似合っているよ」


「変じゃないかな」


 髪の毛を変えただけなのに、いつもと違う気がして、ドキドキしてきてしまった。


 似合っているのか、そうでないのかもよく分からない。


「似合っているって。どうせならメイクとかもする?」


「え? でも」


 緊張する響きだけど、自分がどうなるかには興味があった。


「じゃ、ほんの少しだけね」


 あいは私の気持ちを察したのか、なにやらいろいろと取り出していた。
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