天使のような悪魔な?!恋人
電話から流れてくる声に
思わずドキッとした。

いつも聞いてる声だけど
電話越しで聞くと違った声に
聴こえてくすぐったい。

「あっ。もしもし??
雨…沢君??」

しまった。緊張しすぎて
声が裏返っちゃった。

受話器の向こうから聞こえる笑い声に
ァタシの顔はますます赤くなった。

「どうした??
蒼からってはじめてじゃんか。
すっげぇ嬉しい!!」

ほんとに喜んでくれてるようで
ァタシまで嬉しくなっちゃうじゃんか。

「声が聞きたくなって。
電話しちゃったの。」


急に静かになった電話。
どうしたのか聞こうと
口を開きかけたとき

「ンな、かわいいこと
言うなよ。抱きしめたくなるだろ-が。」


ドキッ。

心臓がうるさくて
うまく息が出来ないよ。

< 53 / 116 >

この作品をシェア

pagetop