誰よりキミが…
「悪ぃ!おそくなった…」

「ううん!いいよ?」

少しさらさらで黒い髪。
すっきりとした奥二重。

池本だった。

いまさら何言ってるの
ってなるけど、池本だった。

あの頃から何一つ変わらない

あなたでした。


「んで…どしたの?会いたいって…?」


ぷっっっ!!

「もうっっ!理由なんてないし!!」

「へ…!?」

「会いたかったのっ」

「俺に!?」





「俺しかいないでしょっ」



私は目を逸らしてそういった。



池本はちょっと赤い顔をしていた。


「あぁ~っ!?照れてるっっ」

「照れてねーし別にっ」




「ねえ、今度デートしよ?」

私から言い出した。

「おぅ、いいけど。どこいく?」

「うんそうだね…どこにしよっか。」
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