誰よりキミが…
「いるじゃん、」




え?









「俺、」







―こんなにも 愛しい。


こんなにも私を愛してくれる人が

こんなにも傍にいたのに。

私は一体何を想って…。




「えっく…ふぇ…んっ…ありがと…う」




その時池本は私を

大きな腕で抱きしめてくれたね。



ありがとう、

ありがとう、
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