昼間の月は淡くて白い 第二巻

*『首輪』

自分の心は自分自身のもの

自分が従うのは自分だけだと

それを示す為の首輪

それは自由を掲げる為だったはず

何者にも縛られない決意のあらわれだったはず


それなのに何故苦しい?


そこには自由があるはずで

そこには喜びがあるはずで


何故苦しいの?


僕はまだ気付いていなかった

自分自身だって首輪をつけることは出来ないって

本当の自由は

何者にも飼い馴らされない

首輪の向こうにある






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