snow flake〜罪な恋に落ちて〜



「会話、聞こえたかもしれないけど…」
そう切り出した私に椿は複雑な顔をして、『ごめん』と呟いた。



「椿が謝る必要はないよ!それに、遅かれ早かれ話はしなきゃいけなかった。それが今だっただけの事…今夜、家には帰らないから」



―――――椿と一緒にいる。



目をそらさずに言った。

重ねた手に少し力を込めた。

なぜか泣きそうになる唇をギュッと結んだ。

最初は冗談だと思ったみたい。

いつもみたいに穏やかな口調で、私を止める言葉を並べる彼からは明らかに心の迷いが見て取れる。



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