snow flake〜罪な恋に落ちて〜
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一気に体温が上がる。
とびそうな意識を必死に繋いだ。

でも、

耳たぶを甘咬みされて、


「……イケよ?」

と囁かれた私は。



同時に激しい快感の波にのまれて、
意識を手放した。



結局、彼の誘惑には勝てやしないんだ。



__________。。。



熱を帯びた室内は、
急速に冷めていく。



男が女の額にかかる前髪を梳いて、

静かに口付けるす。


愛おしそうな眼差しで見つめ、


「…好きだ。ごめん」


とコトバを紡いだのを女は知らない。


知っているのは、



闇夜を照らす寂しげな月だけ。




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