【短編】セブンスター
―次の日
『加藤さぁ~ん♪今日も来てくれたのぉ?』
う~れ~し~い~
と、ワンパターンな台詞でキャピるアタシに
加藤さんも負けじと
「僕もう~れ~し~い~」
キモさ満点で笑う。
毎日毎日、同じ会話でよく飽きないな、と
飽きっぽいアタシは、
加藤さんって
ある意味、尊敬に値するな
と思った。
起きてからも一言も口をきいていない
マモルの方をチラッと見ると
今日も楽しそうに恭子と喋ってる。
アタシにも加藤さんにも、負けず劣らずキャピる恭子は
巻き髪を、人差し指にグリングリンと巻き付けながら
上目遣いでマモルと話していた。