僕に舞い降りた天使




海に来て気付いた。



いや。



ずっと前から気付いていた。



俺の心の中には、黒い闇が渦巻いて存在している。



きっとそれは3年前のあの日から、もう消えてなくなることはないんだろう。








沙希。



俺が心を閉ざしているのは、沙希だけじゃないよ。



あの日からずっと、裕也に対しても家族に対しても心の内を話すことなんてなかった。



俺は目を逸らし続けているんだ。



周りからも。



俺自身からも。



俺はこれから先もずっと逃げ続けていくんだ。














俺の中にある黒い闇から。










< 86 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop