続†素顔の先輩と甘い休息

「何だよ。翠央のことって。」


匠先輩が振り向いて私に視線を送るから、私はドキッと心臓が飛び跳ねる。


そ…そんなに急に私の方を見られちゃうと、どうしていいか分からなくなっちゃうよ…。


私は咄嗟に視線を下に落として顔を俯けた。


「昨日も言ったけどさ…、翠央ちゃん、休み時間も自由に過ごせなくて可哀想だろ?ありゃあ、何か手を打たないと、当分続きそうだぞ?」



留羽先輩…
“私のこと”って言うから何だろう…って思ったけど…


心配してくれてたんだ…。休み時間のこと。



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