恋愛ごっこ

林檎Side

「林檎ー☆」
「あ?」

今日は、何よりも嫌いな入学式だ。
そしてこの...
「林檎!俺らまた同じクラスだといーねッ♪」

うざったい声もムカつく。
「俺は嫌だ」
「えー!林檎冷たあい」
ほんっと、イラつく。
そのチャラチャラした格好、どうにかしてほしい。

イライラが募っていくと、

ドンッッッ!

「いったあ・・・」
いたい??
お前からぶつかっておいて?

ざけんなよ...
「チッ」

さすがにびびったのか、相手は
「すいませんでした!」

と、走って行った。

「もう、まぢイラつく!!!」
「あれれ??さっきの子・・・」
「知り合いかよ?」
「違う!梅坂愛依ちゃんかな??」

梅坂愛依?
誰だそれ。

どーでもよかった俺は、体育館とは真逆の裏庭へ向かった。
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