恋愛ごっこ

『ただいまをもちまして...』

やっと入学式終わったか。
「はああ。くそったりい」
「林檎くんお疲れかな??」
「黙れ」
「はううう。冷たい」

俺のクラス・・・
E組だったっけな。

めんどくせ。

そして、E組についた俺は、迷わず、座席表をみた。

「ん?」
「どうしたの?林檎」
「いや。なんでもない」

隣。さっきいってた梅坂愛依だ。
まあ、どうでもいい。


「あ!」
隣から声がする。

「そこは、林檎ちゃんっていって、女の子の席ですよ」
ふと、横を見ると...

「あ!テメッさっきの!!!!」
「え?」

あっちはまったく気づいてないようだ。
「それに、林檎ってのは、俺のことだ」

一瞬の沈黙。
「ええええええええええ!!!!」

どうやら俺は、このお騒がせな小娘と隣になったみたいだ。
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop