恋愛ごっこ

「憂鬱・・・」
「林檎くん女ぢゃなかったから?」

女ぢゃなかったから・・・?
ちがう...

「あいつムカつくのー!!!!!」
「ちょ、愛依!」

すると、頭に衝撃が走った。

「ごめんな(笑)ムカつかせて」
そこには林檎の不敵な笑みと大きな手があった。
「いったあああい(泣)」

「林檎ーあんま愛依ちゃんいじめるのやめなよ(笑)」
いじめられてるのか。あたしは。
「優太くん!」

ニコっと笑う優太くん。
ああ、この子は天使みたいだ...

それに比べて...

「何か?」
「いえ!なんでもありません!」

もう、最悪だわ・・・

「みなさん席に付いてください」

先生は女みたいだ。

「先生女でよかったね!林檎!」
「なんで俺に言う」
「じゃあ、愛依ちゃん!女でよかったね!」

じゃあって...

「そうだね!」

「係決めをします。まず、学級委員ですね」
「はい。あたしやります!」

ん?
「ええええええ!優奈!本気??」
「何よ。あたし向いてないってゆーの?」

うっ。確かに...
優奈は美人で、頭もよくて、いいところがたくさんあるからな・・・

「じゃあ、男子は俺がしちゃおっかな♪」

こうして、クラスをまとめる学級委員長は
優奈と優太くんになった。

あたし...どうしよ
「次。ええと、整備委員会」


「はい!!!あたしやります!」

「そう、じゃあ、鈴木くんと梅坂さんで決定ね」

え?
え?
「えええええええ!!!」
「よろしく。梅坂さん」

あいつ...やっぱりむかつく!!
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